【整備士 転職】キャリアチェンジは『エンジニア一択』と言える3つの理由

自動車整備士として、クルマと向き合う毎日。
しかし、ふとした瞬間にこんな不安が頭をよぎりませんか?
「腰や身体への負担が大きく、この先何十年も続けられる気がしない…。」
「給料が頭打ち。もっと稼いで、将来に備えたい。」
「土日休みが当たり前の生活に憧れる…。」
この悩みは、整備士から「エンジニア」へキャリアチェンジすることで、解決できる可能性があります。
「でも、自分には整備のスキルしかないし、専門知識もない…」
その不安こそ、今回の記事で払拭したい最大のポイントです。あなたの整備士としてのスキルを活かし、さらに研修でプロに育ててくれる仕組みがあるのです。
この記事では、なぜ整備士の転職先が「エンジニア一択」とまで言えるのか、その理由と、未経験からでも安心して挑戦できる具体的なキャリアパスを徹底解説します。
目次 |
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①整備士が転職を考える理由TOP3 ・第1位:給与・年収への不満 ・第2位:身体的な負担の大きさ ・第3位:休日・労働時間への不満 ②整備士からの転職は「エンジニア一択」と言い切れる3つの理由 ・理由1:エンジニアの現場では「お宝スキル」だから ・理由2:「働き方」が劇的に改善されるから ・理由3:クルマづくりの「主役」の一人になれるから ③整備士の経験が活かせるエンジニア職3選 ・1. CADオペレーター/設計補助 ・2. 品質管理/品質保証 ・3. 開発車両の試作エンジニア ④『アシストエンジニア』ならキャリアチェンジできる ・未経験からプロに育てる「研修制度」 ・豊富なキャリアチェンジ事例 ・働きやすい環境と制度 ⑤まとめ |
整備士が転職を考える理由TOP3
まずは、整備士がキャリアチェンジを考える際に挙げる、特に多い理由をランキング形式でご紹介します。「自分も同じだ…」と感じる項目が、きっとあるはずです。
第1位:給与・年収への不満

「国家資格まで取ったのに、給料がなかなか上がらない」 「同年代の友人と比べて年収が低い」 「会社の業績でボーナスが大きく左右される」 |
汗水たらして働き、専門知識を磨き、ときにはサービス残業も厭わない。
それでも、給与明細を見てがっかりする…そんな経験はありませんか?
同年代でオフィスワークをしている友人の年収を聞いて、言葉を失ったことがあるかもしれません。
お客様からの「ありがとう」は嬉しいけれど、「この頑張りは、正当に評価されているのだろうか?」という疑問が、転職を考える最大の引き金になるのです。
実際に、全職種の平均年収と比較すると、整備士の年収は50万円ほど低くなっています。
業種 | 平均年収 |
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自動車整備士 | 404.4万円(※1) |
全職種 | 457.6万円(※2) |
全職種(男) | 563.3万円(※2) |
全職種(女) | 313.7万円(※2) |
※1 日本自動車整備振興会連合会の「自動車整備白書(令和4年度版)」
※2 国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」
第2位:身体的な負担の大きさ

「夏は汗だく、冬は極寒の工場」 「油汚れやケミカル製品による肌荒れ」 「無理な姿勢が多く、腰痛が慢性化」 |
若いうちは気合で乗り切れたかもしれません。
しかし、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、「この身体で、あと何十年も現場に立ち続けられるだろうか?」という現実的な不安がのしかかってきます。油とケミカルで荒れた手、慢性化した腰痛は、整備士の「職業病」と諦めるしかないのでしょうか。
自分の身体を大切にし、健康的に長く働ける環境を求めるのは、ごく自然なことです。
第3位:休日・労働時間への不満

「土日祝は基本出勤で、友人や家族と予定が合わない」 「繁忙期は残業が当たり前」 「有給休暇を取りたいと言い出しにくい雰囲気」 |
世間が休んでいるときに働き、平日に休む。
それも一つの働き方ですが、友人や家族との時間がどんどん失われていくことに、寂しさを感じる瞬間はありませんか?仕事のためにプライベートを犠牲にするのが当たり前という風潮に、疑問を感じ始めているかもしれません。
「仕事も大切だけど、自分の人生も大切にしたい」
そう考えたとき、多くの整備士が転職を決意します。
整備士からの転職は「エンジニア一択」と言い切れる3つの理由
数ある職種の中で、なぜこれほどエンジニアをおすすめするのか。それには、あなたのキャリアを劇的に好転させる、3つの明確な理由があります。
理由1:あなたの「当たり前」は、エンジニアの現場では「お宝スキル」

整備の現場では「できて当たり前」だったその能力が、メーカーの開発や設計の現場では喉から手が出るほど欲しい「専門スキル」として高く評価されます。あなたの市場価値は、あなたが思っているよりもずっと高いのです。
「異音から故障箇所を特定する力」は…
「製品の不具合原因を特定する、高度なトラブルシューティング能力」として、品質管理エンジニアの現場で高く評価されます。机上の知識だけでは分からない、五感を頼りにした実践的な分析力は、メーカーにとって非常に貴重です。
「整備要領書を読み解き、複雑な部品を組む力」は…
「設計図面を立体的に理解し、製品を組み立てる能力」として、開発・試作エンジニアの現場で即戦力となります。図面上の部品が、実際にどう機能し、どう干渉するのかをイメージできる力は、まさにあなたが培ってきた専門スキルです。
「お客様に故障内容を分かりやすく説明する力」は…
「専門的な内容を、関係各所に正確に伝達するコミュニケーション能力」として、設計、品質、生産など多くの部署と連携するエンジニアにとって不可欠なスキルです。
あなたが現場で当たり前にやってきたことは、エンジニアの世界では「実践に裏打ちされた本物の技術」です。その価値に気づけば、転職活動に自信が持てるはずです。
理由2:「働き方」が劇的に改善されるから

整備士のリアルな悩みTOP3で挙げた問題は、エンジニアになることで劇的に改善されます。これは単なる転職ではなく、「ライフスタイルの革命」と言っても過言ではありません。
整備士の日常(before) | エンジニアの日常(after) |
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油と汗にまみれた作業着。夏の熱中症、冬の凍える寒さとの戦い。慢性的な腰痛。 | 空調完備のクリーンなオフィスや工場。身体への負担が激減し、健康的に長く働ける。 |
土日出勤が当たり前。友人の結婚式にも行けない。帰宅は深夜で、平日は寝るだけ。 | 完全週休2日制(土日祝)。年間休日120日以上も多数。家族と週末を過ごし、趣味も満喫。 |
頑張っても上がらない給与。不安定なボーナスに一喜一憂。 | 経験とスキルに応じた明確な給与テーブル。安定した賞与で、将来設計が立てやすい。 |
想像してみてください。週末は家族とキャンプに出かけ、趣味の時間を心ゆくまで楽しみ、身体の痛みに悩まされることなく、スッキリとした朝を迎える毎日を。エンジニアへのキャリアチェンジは、そんな理想の生活を手に入れるための手段なのです。
理由3:クルマづくりの「主役」の一人になれるから

整備士の仕事は、今あるクルマを「守り、直す」素晴らしい仕事です。一方、エンジニアの仕事は、まだ世にないクルマを「創り出す」仕事です。
設計エンジニアなら…
自分が図面を描いた部品が、数年後に発表される新車の心臓部になるかもしれません。
品質管理エンジニアなら…
あなたが作った基準が、そのメーカーのクルマすべての安全性を支えることになります。
開発エンジニアなら…
まだ誰も知らない、未来のコンセプトカーに世界で最初に触れ、その手で組み立てる興奮を味わえます。
EV化や自動運転といった最先端技術のど真ん中で、自分のスキルを磨き、市場価値を高め続ける。会社の歯車ではなく、クルマの未来を創る「主役」の一人として活躍する。そこには、整備士の仕事とはまた違った、計り知れないほどのやりがいと将来性があります。
整備士の経験が活かせるエンジニア職3選
あなたが目指せる具体的なキャリアパスをご紹介します。どの職種も、あなたの整備経験が必ず活きてきます。
1. CADオペレーター/設計補助|図面から未来のクルマを創る
研修でCADソフトの使い方を学び、整備で培った構造理解を活かす仕事です。「この構造は整備しにくい」といった現場目線は、設計の品質を高める上で非常に重宝されます。
2. 品質管理/品質保証|最高の品質を守る「最後の砦」
研修で測定器の使い方や品質管理の基礎を学び、整備で培った「異常を検知する観察眼」を発揮する仕事です。ユーザーの安全を守る、責任とやりがいのある職種です。
3. 開発車両の試作エンジニア|世に出る前のクルマをその手で生み出す
研修で最新技術の知識をインプットし、整備スキルをフル活用して試作車を組み立てたり、テストしたりする仕事です。クルマ好きにはたまらない、最先端の現場です。
『アシストエンジニア』ならキャリアチェンジできる
「本当に未経験でも大丈夫なの?」という不安を解消するのが、『アシストエンジニア』という選択肢です。

未経験からプロに育てる「研修制度」が充実している
アシストエンジニアでは、導入研修に加え、一人ひとりのレベルや目標に合わせたスキルアップ研修を実施しています。個別設計されたカリキュラムにより、ビジネスマナーから機械設計の基礎、CAD研修まで、配属先に合った研修内容を提供しています。
豊富なキャリアチェンジ事例がある
アシストエンジニアは、整備士に限らず、機械オペレーターや製造スタッフ、飲食店店員など、豊富なキャリアチェンジ実績があります。
働きやすい環境と制度がある
週休二日制や年間休日120日以上はもちろんのこと、住宅手当や引っ越し費用補助、資格取得支援なども整備されています。
まとめ:整備士の経験は、エンジニアになるための最高の「パスポート」
整備士からの転職は、もはやエンジニア一択です。
それは、あなたのスキルが最も高く評価され、働き方が改善され、そして何よりアシストエンジニアでの未経験からプロに育てる手厚いサポート体制が存在するからです。
「自分には整備しかない」という考えは、今日で終わりにしましょう。
「整備の経験があるからこそ、手厚い研修を経て、優秀なエンジニアになれる」のです。
その経験という名のパスポートを手に、新しい世界へ踏み出してみませんか。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
執筆者:アシストエンジニア採用担当